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油断禁物!沖縄でも増えている職場の熱中症労災

~改正法施行を前に、再度「現実」と向き合おう~

「うちは大丈夫」が一番危ない?

 

これまでもブログで繰り返しお伝えしてきましたが、

👉 6月施行!罰則付きの義務化が迫る熱中症対策
👉 企業が今すぐ準備すべき3つのポイント
👉 事業者必見!企業が取るべき対応とは

…にもかかわらず、2024年の沖縄県内では熱中症による労災が16件(うち死亡1件)発生しています。
数字としては爆発的ではないものの、前年よりも増えており、確実に“現実”はそこにあるということです。

🔍見逃せない沖縄特有の傾向

沖縄労働局の統計からは、以下のような特徴が浮かび上がっています:

  • 🏗️ 建設業が最多(約3割)

  • 🧍‍♂️ 従業員50人未満の事業所で6割超

  • 🕒 発生時間は午後3時台が最多、朝や夕方にも集中

  • 👤 40代以上が全体の約7割。高齢化の影響も?

つまり、「うちは小規模事業所だから大丈夫」「真夏の昼だけ気をつければいい」という考えは危険です。

 

✅6月1日施行。法改正で「義務」に変わります

2025年6月から、熱中症対策は“努力義務”から“法的義務”へと変わります。特に重要なのが以下の2点:

  1. 熱中症が疑われる者への連絡体制の整備と周知

  2. 悪化防止のための対応手順の作成・教育

これを怠ると、行政指導や企業責任を問われる可能性も。まだ準備ができていない企業様は、今すぐの対応が必要です。

 

🌴沖縄だからこそ、早めの備えを

沖縄は湿度が高く、暑さ指数(WBGT)が全国的にも高い傾向にあります。実際に報告されている労災は、屋内作業中の発症高齢者の警備業務中の倒れ込みなど、さまざまな業種・年代で起きています。

 

💡まずは「ここから」始めてみませんか?

  • 🌡️ WBGTの測定とリスク評価

  • 🧊 冷房・日陰・水分補給の整備

  • 📚 管理者・従業員への定期教育と訓練

繰り返しになりますが、熱中症対策はコストではなく「信頼」と「命」を守る投資です。

 

📩ご相談はお気軽に

つばさ社会保険労務士事務所では、沖縄の実情に即した熱中症対策の導入支援や、制度化サポートを行っています。

 

気になる点があれば、ぜひ一度ご相談ください。

 

参考資料:職場での熱中症対策を徹底しましょう!(沖縄労働局)


このコラムを書いている人

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玉城 翼(たまき つばさ)

社会保険労務士/1級FP技能士/キャリアコンサルタント/宅地建物取引士

1982年沖縄県宜野湾市出身。大学時代より地域貢献に関心を持ち、卒業後は販売・イベント・不動産業務など多分野を経験。その後、労務管理やキャリア支援に従事し、実務を通じて社会保険労務士を志す。

2021年より総務部門を統括し、給与計算・労務管理・制度改定・電子申請導入など業務改善を推進。社労士試験に一発合格し、2025年「つばさ社会保険労務士事務所」設立。地域の中小企業を支えるパートナーとして活動中。

▶コラム: 私が社労士になった理由