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はじめての方も安心!年度更新の「よくある質問」をまとめました【2025年版・導入編】

労働保険の年度更新、今年もその時期がやってきました。

「金額の端数ってどう処理するの?」
「間違えたときはどうすれば?」
「事業を廃止しても提出が必要?」

この時期、毎年のように寄せられるこうした疑問。
実は、厚生労働省の公式サイトに“よくある質問”が丁寧にまとめられています。

今回は、私たちのブログでも何度か取り上げてきた「年度更新」の中でも、特に現場でつまずきやすいQ&Aを抜粋してご紹介します。

👉詳細版はこちら
【2025年版】6月開始 労働保険「年度更新」手続きとよくある質問まとめ

 

📌申告書の作成について

Q. 保険料の端数は切り捨て?切り上げ?
 👉 切り捨てです。ただし、労災と雇用保険の基礎額が同じなら「合算→計算→切り捨て」の順に。

Q. 延納できる金額の条件は?
 👉 概算保険料のみで40万円以上(特定の事業なら20万円)が条件。不足分を加えて40万超でもNGです。

Q. 申告書を間違えた!訂正印いる?
 👉 訂正印は不要。数字が分かるように訂正すればOK(納付額以外)。

Q. 領収済通知書の金額を間違えたら?
 👉 新しいものを再取得してください。訂正不可です。

Q. 事業所名や所在地が変わったときは?
 👉 新しい情報を記入。届出書の提出も忘れずに!

Q. 廃止した事業も申告必要?
 👉 必要です。廃止日までの保険料を確定申告しましょう。

 

📨申告書の提出について

Q. 納付金額が“ゼロ”の場合も提出必要?
 👉 はい、申告書だけ提出してください。

Q. 還付が発生したら?
 👉 「還付請求書」の提出が必要です。

Q. 受付印がほしいときは?
 👉 金融機関では押印できません。労基署か労働局に直接提出しましょう(返信用封筒を同封すれば郵送でも可)。

 

💴保険料納付について

Q. 申告書と領収済通知書を切り離しちゃった…
👉 それぞれ別に提出・納付してOKです。

Q. 日本銀行でしか納付できないの?
👉 ほとんどの金融機関(郵便局含む)で手続きできます。

 

🧾その他 よくある質問

Q. 一般拠出金ってなに?
 👉 アスベスト被害救済のための法定費用で、全事業主に課されます。

Q. 特別加入者の基礎日額を変えるには?
 👉 年度更新期間中に申請を。所属団体にお問い合わせを。

Q. 内容に誤りがあったら調査される?
 👉 はい。調査で誤りが発覚した場合、不足分+追徴金10%が発生することも。

 

📲もっと知りたい方へ

申告や電子申請に関しては、以下のリンクも参考になります。

▶ 労働保険の申告書様式ダウンロード(厚労省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/roudouhoken.html

 

🕊 つばさ社会保険労務士事務所からのご案内

「これ、うちのケースだとどうなる?」
「電子申請でのやり方がよくわからない…」

 

そんなときは、社労士に聞いてしまうのが一番の近道です。
当事務所では、年度更新のチェックから提出サポートまで丁寧にご案内しています。
お気軽にご相談ください。


このコラムを書いている人

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玉城 翼(たまき つばさ)

社会保険労務士/1級FP技能士/キャリアコンサルタント/宅地建物取引士

1982年沖縄県宜野湾市出身。大学時代より地域貢献に関心を持ち、卒業後は販売・イベント・不動産業務など多分野を経験。その後、労務管理やキャリア支援に従事し、実務を通じて社会保険労務士を志す。

2021年より総務部門を統括し、給与計算・労務管理・制度改定・電子申請導入など業務改善を推進。社労士試験に一発合格し、2025年「つばさ社会保険労務士事務所」設立。地域の中小企業を支えるパートナーとして活動中。

▶コラム: 私が社労士になった理由