沖縄で働く皆さん、そして経営者の皆さん、こんにちは。
沖縄県は「生活習慣病が多い」「健診で何らかの所見が見つかる割合が高い」といった健康課題を抱えていると言われています。美味しい食事やお酒は沖縄の魅力ですが、長く元気に働き続けるためには、定期的な体のチェックが欠かせません。
そんな中、全国健康保険協会(協会けんぽ)から、私たちの健康づくりを後押しする非常に大きなニュースが発表されました。令和8年(2026年)4月から、健診制度が新しくなり、補助の内容がぐっと手厚くなります。
今回は、会社で働く皆さん(被保険者)にとって特に嬉しい3つの変更ポイントについて、わかりやすく解説します。
35歳以上の方は「人間ドック」に2万5千円の補助が出ます
これまでの健診よりもさらに詳しく、総合的に体をチェックできる「人間ドック」。受けたいけれど費用がかかるからと、躊躇していた方も多いのではないでしょうか。
今回の改正で最も注目なのが、35歳から74歳の会社員の方(被保険者)を対象に、人間ドック健診に対して最高25,000円の補助が出るようになることです。
これは一般的な定期健診の項目に加えて、より詳しい検査項目が追加され、当日に医師から結果の説明を受けたり、生活習慣改善のアドバイス(特定保健指導)を受けたりできる総合的なパッケージです。
これまで自己負担が大きかった人間ドックが、協会の補助によって受けやすくなります。「節目だからしっかり調べたい」「最近疲れが取れない」と感じている30代半ば以上の方にとって、非常に心強い制度になります。
20代・30代の若手社員も「生活習慣病予防健診」の対象に
これまで、協会けんぽの「生活習慣病予防健診」は主に35歳以上の方が対象でした。しかし、沖縄県内のデータを見ても、若いうちから生活習慣の乱れが気になるケースは少なくありません。
令和8年4月からは、20歳、25歳、30歳という節目の年齢を迎える方も、この生活習慣病予防健診の対象になります。
内容は、血液検査や尿検査といった基本的な項目に加え、肺がん検診なども含まれた若年者向けのセットです。自己負担額は最高でも2,500円と、非常にリーズナブルに設定されています。
「若いから大丈夫」ではなく、若いからこそ、今の自分の体の状態を知っておくことが、将来の健康資産を守ることにつながります。経営者の皆さんにとっても、若手社員の健康管理を促す良いきっかけになるはずです。
40歳以上の女性に「骨粗しょう症検診」がスタート
3つ目のポイントは、女性の健康に関するサポートの強化です。 40歳から74歳の偶数年齢の女性社員の方(被保険者)を対象に、骨粗しょう症検診が新たに始まります。
骨粗しょう症は、自覚症状がないまま進行し、転倒した拍子に骨折して初めて気づくということも少なくありません。特に女性はホルモンバランスの変化などでリスクが高まると言われています。
この検診では、問診や骨の中にあるカルシウムなどの量を測定することで、骨の健康状態をチェックします。自己負担額は最高1,390円です。
一般健診や節目健診とあわせて受診できるので、手間もかかりません。長く生き生きと働くために、骨の強さを確認しておくことはとても大切です。
制度を賢く使って「健康経営」を進めましょう
今回の変更は、働く個人にとって嬉しいだけでなく、会社にとってもメリットがあります。社員が病気で倒れてしまえば、会社にとっても大きな損失です。こうした公的な補助制度をうまく活用し、社員の皆さんに受診を勧めることは、費用を抑えながら「健康経営」を実践する賢い方法と言えます。
なお、これらの新しい健診は、全国の健診機関で受けることができ、協会けんぽへの面倒な申込手続きは不要です(予約は健診機関へ直接行います)。
令和9年度からは、ご家族(被扶養者)も対象になる予定ですので、さらに安心が広がりますね。
専門家がお答えします(Q&A)
新しい制度について、よくいただく疑問にお答えします
専門家がお答えします(Q&A)
Q. この新しい健診を受けるには、どんな手続きが必要ですか?
A. 協会けんぽへの事前の申込手続きは不要です。
ご希望の健診機関に直接予約をするだけで受診できます。受診当日はマイナ保険証(または健康保険証)などを忘れずにお持ちください。つまり、病院の予約さえすればOKという仕組みになります。
Q. パートタイマーやアルバイトでも対象になりますか?
A. 社会保険(協会けんぽ)に加入しているご本人(被保険者)であれば対象です。
勤務時間などの要件を満たして保険証を持っている方であれば、正社員かパートかに関わらず、年齢などの条件に合えば補助を受けられます。
まとめ
沖縄の労務管理・健康診断のご相談なら
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このコラムを書いている人
玉城 翼(たまき つばさ)
社会保険労務士/1級FP技能士/キャリアコンサルタント/宅地建物取引士
沖縄県宜野湾市出身。大学時代より地域貢献に関心を持ち、卒業後は販売・イベント・不動産業務など多分野を経験。その後、労務管理やキャリア支援に従事し、実務を通じて社会保険労務士を志す。
2021年より総務部門を統括し、給与計算・労務管理・制度改定・電子申請導入など業務改善を推進。社労士試験に一発合格し、2025年「つばさ社会保険労務士事務所」設立。地域の中小企業を支えるパートナーとして活動中。
▶コラム: 私が社労士になった理由



